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タイトル・竜になったニート 読みました。

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タイトル・竜になったニート 読みました。

タイトル・竜になったニート
作者・叶川史様
作品アドレスhttps://kakuyomu.jp/works/16816700428914862499(カクヨム連載中)
現在11話まで 拝見しました

■作品のあらすじ

三八歳にして親のすねをかじり続ける引きこもりニート、辰巳榛真が異世界で転生したのは、最強の生物と恐れられるドラゴンだった。

そんなハルマは、森で倒れているエルフの少女と出会い、共にすごすことになる。

(カクヨムの紹介文より引用)

ジャンル・異世界転生 コメディ 

■文章の良い点

文章は読みやすく、想像をかきたてるように細心の注意を払い描写をしているように見受けられます。

丁寧に、きっちりと読み手を意識して書いている良い文章だと思います。

お話を読み手にストレスがないようにどんどんすすめているので、さくさくと読めます。

ときどきアニメ(読み手を十代から三十代のアニメ・なろう好きを意識して)的なやりとりや進め方をして読み手につっこみをさせながら読ませることで飽きさせない手法もうまいと思いました。

※主に二話目のラストのところなど含めて、読み手がつっこみをしてくすっと笑えるように心がけている。コメディとしてとにかく明るく、読み手もその作品の世界に参加できるような作りをしている。

くっころや同人といった私たちのわかる描写があるので、ある程度の年齢層は読みやすく、笑いのツボにはいりやすいと思います。

■気になった点

わざとなのか改行による短い文章が極端に少ない。

一つのまとまりで一気に説明と展開を進めている印象。他のなろうやカクヨムではコメディテンポの作品はもう少し改行が多いように思うが、それをあえてしていないのか、書き手の狙いなのかが私にはわかりませんでしたが、もう少しいれてよいかと、テンポとしては軽快さが増して読みやすくなのではないかと思いました。

ここは好みもあると思いますが、コメディものでしたら笑いの掴みのシーンはもっと短い文章でどんどん読ませるほうが読み手はリズムがいいかしもれません。

具体的に少し説明文が長い、もう少しスピードがほしいと思ったのが第七話~レッツ☆変身魔法!~ のところがやや今までよりもテンポとして説明文が長くなってしまったところがある。第八話とともに面白く笑えるところなので気になりました。

ただ七話から八話の精神戦闘(イメージの自分とイケメン)については、作品中にどうしてそんなことになったのかの説明がない。

ここでホワイトさんに「イメージによる精神世界の自分とのうんちゃら(なんかそれっぽいこと)」とかさせておいたほうが前置きと伏線として読み手にはわかりやすかったかと思います。

また変換についても少しだけ気にかかりました。

一話のところで 隠ぺい とわざと読みやすくしているが、三話のところで塒という読みづらい文字を使っている。

それであれば、隠蔽もルビをふって使用しないのかと私は少し気になりました。

また、作品の雰囲気がコメディなのにたいして、漢字が多い分、かたいイメージが出来てしまうととっつきづらくなるかもしれません。

上にも書きましたが、せっかくのキャラクターのテンポの良さにたいして地の文がややかたい。スピードが少し出ていない。

せっかくなので、メリハリを意識して、短く改行を多くして勢いで読ませるところと、しっかりと読ませる所を意識して書かれればもっと読み手を引きつけられるのではないかと思いました。

ところどころ、長すぎる文章にもありました。読み手に丁寧に説明しようという心配りのために、長くなって、読むのに息継ぎがしづらいという感覚を覚えました。

■全部を三回ほど読み返して、いくつか気が付いて点と誤字の報告です

プロローグ 【もしくは】というのがかなり目につきました。少し多用しすぎかと思います。

二話目 【違和感を感じた】この場合は【違和感を覚えた】のほうがよろしいかと思います。

五話目【人間に対する性欲が亡くなって】→【人間に対する性欲が無くなって】わざとお亡くなりになったという意味かと思いましたが、そのあとのお話にも亡くなってとありました。無くなって、が正しいかと思います。ご確認ください。

八話目 【答えは簡単。ハルマ自信が】→【ハルマ自身】だと思われます。十話目にも同じ誤字がありました。

キャラクターにたいしても

・榛真

・ハルマ

一話目。漢字で紹介したあと、ハルマとカナで名前を書いてある。これには何か作者としての意図があるのかもしれませんが、私にはそこまで読み取れず、唐突に変わったという印象でした。

また作品中でも漢字、カナがときどきまざっているように見受けられました。

せっかくなので異世界に転生した雰囲気を出すためにも、一話目は漢字で名前は統一、そのあと異世界にいったあとはカナで名前を表現してあげたほうが「主人公は異世界にいるんだな」というシーン(世界が変わった)スイッチとしてはわかりやすいのではないかと思います。

■キャラクターについて

辰巳榛真…主人公。ニートでドラゴンになってしまった男。

初手での好感度が持てない。死に方にしても自業自得といえる。

物語が進めば彼のやる気のなさとだめさが愛嬌あるように思える。特にホワイトとのやりとりはなんだかんだといって世話をしてあげているのでいい人であるのだろうということ。

話のところどころに出ている黒歴史がなんとも可哀想で哀愁を誘います。

七話から八話あたりから、どこか間抜けであるところ含めて愛嬌があり、読み手はじわじわと彼に愛着を持っていけると思いました。

ドラゴンになったときの喜びから一気にニートになっていく様などはキャラクターらしさも出ている。そのらしさが嫌味たらしさがないため、可愛らしいと思える点も含めてとても丁寧に愛されるように作られていると思います。

ホワイト…自称女神様。主人公のやる気のなさにたいして強引にどんどん進めていき、元気であり、このお話のボケ的な立ち位置。我儘なところがはじめに目についたが、主人公のかけあいなどを見る限りは愛嬌があり、愛されるヒロインというよりもドタバタコメディらしい「いるよね、こういう笑い系」というところで可愛らしさもある。

その分元気で明るいため、嫌味な印象は受けない。なんだかんだいって主人公のできないところを補っている。いい相方の印象。

二人のやりとりは 第六話にさらりと書いていますが、そのなにげない日常は萌えかと思います。

特に私はお昼寝するホワイトがいる、という説明文には可愛らしい、ほっこりした気持ちになりましたし、こういうのいいねって思いました。

■気になった点

主にやる気がない引きこもりの主人公を出すためにホワイトがひたすらにひっぱらないといけない立ち位置なので、ホワイトが我儘・強引なところは必要なため、どうしてもその分、読み手に嫌われる立ち位置でもあります。

お話の展開として仕方ないとはいえ、唐突に一緒に住み始めたりするところも、ただ女神と自称しているところなど考えるとミステリアスなとこもあるので何か意図があるのかなという印象

六話からかなり親しくなっているが、読み手としては「いきなり親しくなってないか?」というところもあったとは思います。

タイトルにもあるようにニートである榛真が異世界に転生してドラゴンになっているのが本作なので、六話からは一気にホワイトの世話をやいてニートらしさが消えているところはあるかと思います。

またドラゴンである主人公がどれくらいの大きさなのかをはっきりと記されていないように思います。(一話にはなかったです)

そうすると、ホワイトと主人公の身長差はどうなっているのかなという疑問点

あとドラゴンはこの世界の共通語を話しているのか(ホワイトとは会話が成立しているが、その点はどうなっているのだろうかという疑問はありました)

■ストーリーについて

 あらすじにあるようなコメディタッチな作品としては大変面白いし、誰でも読める雰囲気が作られていて手にとりやすい。

また、よいしょよいしょのところで主人公たちの知らないところで物語が動いているところなども、うまく伏線を貼っていると思いました。

ただ、金貨百枚って、地上最強の生き物に対しては高いのか安いのかで読みながら首をひねりました。

タイトルはそのまま「竜になったニート」だが、かなりストレートなので捻りが少しほしい。

理由としては、インパクトに欠ける。

内容の透明化が出来ない。(なろうの長文タイトルは、内容を読み手にさっさとわかりやすい透明化と見た瞬間の内容のビジュアル的な意味合いもあるため)

また、あらすじとタイトルからこのお話がどこへと向かっているのかが読みとれない。

面白いが、最終的に主人公はどこにいくのか、目的を作り、この世界を旅するのか、そこの落としどころはどうするのか。

今のところ、目標、目的が明白化していないため、どこに行くのかわからないため読み続けるのに若干の不安が生じる。

■総合評価

お話として完成度は高く、面白く、読みやすい。「くすっ」と笑えるところがよいしょよいしょに作られている。

主人公がニートなので、二話目で早々にお話が打ち切りになりそうになったり、ヒロインとのかけあいなど含めて、とても明るい雰囲気でお話が進むので読みやすく、わかりやすく、面白いと思います。

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コメント

1. 無題

突然コメントしてしまい申し訳ございません。
面白い試みだなと思い拝見しておりましたが、
下記
「くすっ」と笑えるところがよいしょよいしょに作られている。

よいしょよいしょとはどのような意味でしょうか?
要所要所タイプミスかと思い、念の為お声掛けしました。
たくさんの応募があり大変かと思いますが、興味深い試みなので
これからも楽しみに拝見させていただきますね。

2. すいません

こんにちは。はじめまして。
指摘をいただいて あれって思ったので確認しました。
タイプミスではなく、私の住むところでは、なまって使って発音することがあったため、誤認していたようです。(事典にて、ようしょようしょにたいして よいしょよいしょ 誤用があるという書かれておりました)誠に申し訳あれません。ご指摘、ありがとうございます。

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